子どもの成長はあっという間です。保育園や幼稚園、こども園など、どの保育施設に預けるかで悩むパパ・ママも多いのではないでしょうか。
私も最初は、「保育園と幼稚園の違いは?」「どこを重視すればいいの?」とまったく分からず、とても戸惑いました。保育施設は子どもが毎日過ごす場所であり、安心して預けられるかどうかは、親にとって大きな不安のひとつです。なんとなく奥さんについて行って幼稚園を下見し、そのまま入園…ということになってしまうと、「あっちの幼稚園の方が良かったかも」と後悔することもあります。
そこで、本記事では、0〜5歳(小学校入学前)の子どもを持つ家庭向けに、保育園・幼稚園・こども園の基本的な違いから、料金や預かり時間、選び方のポイントまで、後悔しない施設選びに役立つ情報を丁寧に解説します。
初めての園選びでも、パパも安心して知識を身につけられる内容になっています。
目次
保育施設の基本知識:種類と特徴
保育園、幼稚園、こども園、認定外保育施設とは?
保育施設には、下記の種類があり、法令の観点で明確な違いがあります。
- 保育園:児童福祉法に付随した、厚生労働省児童家庭局長通知「保育所保育指針」に基づく。
ー 参考:・保育所保育指針(◆平成29年03月31日厚生労働省告示第117号)
ー 参考:・児童福祉法(◆昭和22年12月12日法律第164号) - 幼稚園:学校教育法に付随した「学校教育施行規則」に基づく。
ー 参考:幼稚園教育要領:文部科学省
ー 参考:学校教育法施行規則 | e-Gov 法令検索
ー 参考:学校教育法(昭和二十二年三月二十九日法律第二十六号):文部科学省 - こども園:「幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準」に基づく。
ー 参考:平成18年版 文部科学白書 第2部 第2章 トピックス 1 認定こども園について-文部科学省
ー 参考:幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準 | e-Gov 法令検索 - 認定外保育施設
「ん?保育園と幼稚園以外にも選択肢があるの?」と思われた方もいるかもしれません。こども園は2006年から始まった制度であり、自身の幼少期にはなかった制度でした。
保育園、幼稚園、こども園は、厚生労働省や各自治体からの認可を受けている施設ですが、認定外保育施設はそれらの認可を受けておらず、設置の申請のみ行っている施設になります。認定外保育施設のメリットは、勤務時間に合わせて柔軟に預かってもらえたり、独自の教育をしていたり、料金についても経済面に合わせて選択できることがあげられます。
対象年齢と役割の違いを理解しよう
各施設の対象年齢と運営目的
各保育施設の位置づけ、対象年齢は、下記の表のとおりです。
| 位置づけ | 対象年齢(満年齢) | |
| 保育園 | 保育 | 0~5歳 |
| 幼稚園 | 学校 | 3~5歳 |
| こども園 | 保育+学校 | 0~5歳 |
| 認定外保育施設 | 保育 | 0~5歳 |
対象年齢について、幼稚園でいえば、3歳から4歳になる年に入園し、5歳から6歳になる年に卒園することになります。
預けられる時間と保育条件
預かり時間の目安と働く家庭への対応
親として気になるのは、パパさんやママさんとの勤務スタイルに合うものがあるかという点ですね。後ほどでてきますが、保育が必要な理由をもとに市町村で認定を受けることで、最長11時間預けることは可能です。
| 施設に預けられる時間帯 *1 | 預けることが可能な時間 | |
| 保育園 | 7~18時 | 最長8時間/最長11時間 *2 |
| 幼稚園 | 8~14時 *3 | – |
| こども園 | 7~18時 | 最長8時間/最長11時間 *2 |
| 認定外保育施設 | 7~20時 | – |
*1 各保育施設によって差があります。
*2 子ども・子育て支援法施行規則第一条において、内閣府令で定める保育を必要するための理由が定められており、また、同規則第四条において、最長8時間、または11時間預けることが可能であると定められている。
ー 参考:https://laws.e-gov.go.jp/law/426M60000002044#Mp-Ch_1_2-Se_1-At_4
そして、各自治体で定められている子ども・子育て支援法施行細則において、最長11時間預けることが可能(保育標準時間)な条件が定められている。
*3 預かり保育(14時以降も一時的に預かってもらえる)を行っている幼稚園もあり

ライフスタイルにあった子育ての仕方を選べるね。
料金と無償化制度の実際
保育料・教育料・給食費などの負担の差
料金については、2019年から一部無償化となっています。一部というのは、保育料・教育料は無料となるものの、教材費や行事費、給食費(主食費・副食費)、通園費は負担となります。(正しくは、入園料についても補助の対象となりますが、大体の園では、保育料・教育料で上限の2.57万円としてしまっているので、入園料は実際のところ、自費負担となることの方が多いです。)
| 0~2歳 | 3~5歳 | |
| 保育園 | 無料*1 | ~2.57万円 |
| 幼稚園 | 無料*1 | ~2.57万円*2 |
| こども園 | 無料*1 | ~2.57万円 |
| 認定外保育施設 | ~4.2万円*1 | ~3.7万円 |
*1 住民税非課税世帯に限る
*2 預かり保育については、月額1.13万円まで無料(日数が25日以内の場合は、上限が日数×450円となる。)
*3 年収360万円未満相当世帯及び第3子以降の子どもたちについては、副食費(おかず・おやつ)が無料
ー 参考:https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/mushouka

これは国の制度だから、お住まいの市町村の制度も調べてみると良さそうだね。
保育認定制度
1号〜3号認定と利用条件
こういった施設を利用するためには、市町村で認定を受ける必要があります。
| 年齢 | 認定種類 | 利用できる施設 | 条件 |
| 3~5歳 | 1号認定 | 幼稚園・こども園 | 共働きではない |
| 2号認定 | 保育所・こども園 | 共働き等 | |
| 0~2歳 | 3号認定 | 保育所・こども園 地域型保育 | 共働き等 |
| 認定なし | 一時預かり | 共働きではない |
条件については、分かりやすく共働きとしましたが、保育の必要な理由として、就労、妊娠、出産、疾病、介護、災害復旧、求職活動、就学、虐待、DV、育児休業など市町村が定めています。
ー 参考:https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/sukusuku#kyouikuhoiku
保育施設を選ぶ際のチェックポイント
ざっと選ぶポイントは下記のとおりです。
- 目的(教育に重きをおくのか、子育てのサポートをしてほしいのか)
- パパ、ママの勤務時間
- アクセスの良さ(歩いていける?通勤途中で預けられる?バスは通る?)
- 立地(交通量の多い道路に面していないか)
- 料金体系(保育料以外は負担しなければならないため)
- 施設の理念
- 施設の雰囲気(清潔さ、建物や遊具が老朽化していないか、遊具の種類、動物と触れ合えるなど)
- 先生たちの印象(特に園長先生の雰囲気は大事。施設の理念にも関わるし、働く保育士さん、先生にも影響する。)
- 他の子どもたちや保護者の雰囲気
これらをしっかり確認するために、園庭開放(自由に園内に入って遊べる)や園内見学、相談会、各種イベントを行っておりますので、参加してみると良いと思います(相談会、イベントは、要予約)。その上で、皆さんの優先度に応じて、決めてみてはいかがでしょうか。
入園までのステップ
入園を予定している年の前年度の4月ごろから動きはじめます。まずは、市町村の役所の保育課へ行って、どういった制度を設けていてどういった施設があるかを聞くと良いと思います。しかし、役所では施設の詳しい情報は把握しておりませんので、その後、それぞれの施設のホームページを閲覧したり、直接見に行ったりして、目星をつけておきます。園庭開放等イベントは、園内を見ることのできる最大のチャンスなので、参加した方が良いです。そのタイミングで、願書をいつもらえるかを確認し、申し込み、入園という流れになります。

前日の夜から並んだり…なんて聞いてこともあるし、選考は先着順なのか抽選なのか、毎年の応募人数等聞いておくのも重要だね。
補足:プレ保育や未就園児クラスの活用
保育園や幼稚園に入る際にスムーズに馴染めるように、1年前から園での生活を体験することができるプログラムを行っている園もあります。子どもを早く慣れさせたり、親同士のコミュニケーション、情報収集ができることから、活用するとなお良いと思います。

特に、人見知りの子どもだと、早いうちから慣れさせておきたいね。
最後に
今回は、保育施設の選び方について、施設の種類や特徴、選ぶポイントなど、基本的なところからお伝えしました。お子さんが良い環境で育つことができるように、そして、出遅れて後悔しないように、早めに準備をすることを心掛けましょう。