世の中の「正解」より、

自分の「納得」を。   
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「正解」を選んだはずなのに、どこか心が追いつかない。そんな曖昧な気持ちを整理し、確かな「納得」に変えていく。思考の整理から日常の選択まで、自分の人生をハンドリングするためのパーツとして言語化していくことを目的としています。    

仕事で頑張っても評価されないときの考え方|他人の評価に振り回されない心の持ち方

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 皆さんは、「褒められたい」「認められたい」「期待に応えたい」といった、「評価されたい」という気持ちを抱くことはありませんか。

 実際にそのような言葉を他者から掛けられると、仕事の場面では「もっと頑張ろう」「次も成功させたい」と前向きな気持ちが湧いてきますし、家庭では「また何かしてあげよう」「帰りに何か買っていこう」と、自然とやる気が生まれるものです。評価されることで、心が動き、プラスの感情が育っていきます。

 一方で、叱責されたり、陰口が耳に入ってきたりすると、「こんなに頑張っているのに」「もう辞めたい」と感じてしまうこともあるでしょう。場合によっては、「家事をするのも面倒だ」「あんなことを言われるなら、何もする気が起きない」と、意欲そのものが削がれてしまうこともあります。特に、仕事を押し付けられながら懸命に取り組んでいるときほど、その影響は大きくなりがちです。

 プラスの感情が続けば、モチベーションは高まり続け、仕事の質が向上したり、家族の関係が深まったりと、自分だけでなく周囲の人や環境にも良い影響を与えます。しかし一度、マイナスの感情に支配されてしまうと、意欲は次第に低下し、仕事の質が落ちたり、人間関係がぎくしゃくしたりと、自分を取り巻く環境にも悪影響を及ぼしてしまいます。

 こうしたプラスの感情もマイナスの感情もできるだけ表に出さず、何事もなかったかのように振る舞うことが「大人としての理想の姿」だと分かっていても、それを続けるのはとてもつらいものです。人間である以上、感情を抑えられるには限界があり、どうしても溢れてしまう瞬間は誰にでもあります。

 では、なるべく他者の言葉や評価に振り回されず、できるだけマイナスの感情に引きずられないためには、どうすればよいのでしょうか。

 この記事では、同じような悩みを抱える方が、少し気持ちを楽にできるかもしれない考え方をご紹介します。

評価欲求は承認欲求の一部である

まずは、相手から評価されたいと思うことが自然なことであり、皆が抱く感情であることを理解することが大事です。

これは、心理学の「マズローの欲求階層説」でも記されています。

基本的に誰しもが持っている人の欲求を5段階に分けられており、
各段階の欲求が満たされることで、その次の段階の欲求が現れる。

①生理的欲求:食事、睡眠、性欲 など             
②安全の欲求:健康状態、経済的な安定性、暴力からの安全性 など
③社会的欲求:愛情、友情、所属感 など            
④承認欲求 :評価、尊敬、賞賛 など             
⑤自己実現の欲求                      

マズローの欲求階層説

生理的欲求や安全の欲求は、目に見える分かりやすい ”物質的欲求” であるのに対し、社会的欲求、承認欲求、自己実現の欲求は目で見えない分かりにくい ”精神的欲求” です。

今回テーマとしている「評価されたい」という気持ちは、 ”承認欲求” であり、目に見えないからこそ、欲求を満たすのが難しい、扱いにくい繊細な欲求です。

欲求の現れ方や強さに個人差があれど、皆が持っていることを理解し、承認欲求を抱いていいんだとそのものを受け入れましょう。

「他人の評価なんて気にしない」って自分に言いきかせるけど、なかなか心の底ではそうは思えなくて、もやもやしちゃうんだよね。

でも、そう思うことは普通なんだって思えたら、ちょっと心が軽くなるね。

なぜ「評価されたい」のか。

 承認欲求という自然な欲求があるとはいえ、なぜ人は「評価されたい」と強く思うのでしょうか。

 その背景には、自分に自信が持てないからこそ自分の価値を確認したいという気持ちや、社会の中で必要とされている存在でありたいという社会的欲求があります。これは、いわゆる「所属感」を求める心でもあります。

 確かに、人は他者からの評価を通じて自分の価値を認識し、社会とのつながりの中でその存在意義を実感することで、さらなる成長へとつなげることができます。その意味で、他者からの良い評価は、自分を前進させる大きな原動力であり、成長の起爆剤であることは間違いありません。

 しかしその一方で、良い評価が得られなかったとき、それが自分の成長を止めてしまう抑止力になってしまうこともあります。評価に依存しすぎると、自分の価値を外側に委ねてしまい、前に進む力を失ってしまう危うさも併せ持っているのです。

そもそも「価値」って何?

 テレビやインターネットを見ていて、「こんなものが、なぜこんなに高いのだろう」と感じた経験は、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。

 通貨や食文化、衣装や装飾品が国や宗教によって異なる価値を持つように、物の価値観は人それぞれです。そしてそれは、物に限った話ではありません。人に対する価値の感じ方もまた、評価する側によって大きく異なります。

 つまり、「価値」とは決して絶対的なものではなく、人や環境によって姿を変える、とても曖昧な存在なのです。

日本だと、長時間労働が評価されがちだけど、アメリカは成果が最も重要視されるって聞くし、働き方に対する価値観も異なるいい例だね。

それに、スウェーデンではそもそも残業をあまりしないみたい。家族との時間を大切にすることを重要視するみたいだよ。

自分が評価した「価値」こそ、納得のいく「価値」。

では、いったい誰が、どのように評価した価値が「本来の価値」なのでしょうか。

世の中には、大多数の人の評価を正しいと考える人もいれば、憧れの人の評価を重視する人、あるいは親の評価こそが最も重要だと感じる人もいるでしょう。評価の基準は、人それぞれ異なります。

他人から何かを言われたとき、「何も知らないくせに」と感じてしまうことがあります。自分がどれだけ努力してきたかは、本人にしか分からない部分が多く、相手の目にはその過程が見えていないことがほとんどだからです。それは決して不自然な反応ではありません。他者は自分の人生を常に見ているわけではなく、すべてを理解することもできません。自分と他者とでは、評価の際に重視するポイントが少なからず異なるのです。

だからこそ私は、自分自身による評価こそが、最も納得のいく「価値」だと考えています。他者から低い評価を受けた場合、それはあくまで相手の見えている範囲での評価にすぎません。理屈では理解できていても、「もっと自分のことを理解してほしい」と感じ、葛藤が生まれることはあるでしょう。

しかし、突き詰めて考えると、他者に自分への理解や評価を強く求めることは、自己中心的な発想でもあります。人はそれぞれ異なる立場や価値観を持っており、すべての人に自分を理解してもらうことは不可能だからです。

また、評価する側が複数いれば、必ずと言っていいほど、否定的な評価をする人も現れます。全員から良い評価を受けることは、極めて難しいことです。もしそれが可能だとすれば、自分に嘘をつき、相手に合わせて態度や考えを変えている場合が多いでしょう。

仕事とは、特定の誰かから良い評価を得るためだけに行うものではありません。そのようにして得た評価は、本当の自分ではなく、作られた自分に対する価値でしかないのです。

以上のことから、自分自身が納得できる評価を下せる存在は、自分しかいないのだと思います。そして、その評価こそが、本当の自分の「価値」を測る唯一の物差しなのではないでしょうか。

他者の評価に振り回され続けるのではなく、自分の中で納得のいく評価基準を持つことによって、心の安定やモチベーションの持続につながっていきます。

今まで他者の評価に気持ちを左右されていたけど、そもそも他者と自分とで評価基準が異なるなら、気にする必要ないね。

そうだよ。当然のことだとは思うけど、改めて気にしなくていいんだと再認識すること、意識づけすることが大事だと思うよ。

理想を高く持つことは悪いことではない。だけど、それは自分を苦しめる。

私は昔から、「こうあるべきだ」という理想を強く持つ性格でした。その理想に固執するあまり、他の方法を受け入れられず、自分に嘘をつきたくないという思いから、理想以外のやり方に切り替えることができませんでした。

もちろん、別の方針や方法を考えたこともあります。しかし、限られた時間の中で仕事を進めなければならないにもかかわらず、理想を追い求めるあまり、期限内に成果を出せないことが続きました。理想を掲げながらも実現できず、評価にも結びつかない。そのたびに、私は自分を責め、何度も苦い思いをしてきました。

転機となったのは、「与えられた仕事を、必ず期限内に終わらせる」という当たり前のことに立ち返ったときです。一つひとつの小さな結果を積み重ねることで、それが少しずつ自信となり、時間の経過とともに他者からの評価にもつながるようになりました。

与えられた仕事をやり遂げるという基本ができたことで、今では「期限内に与えられた仕事を確実にこなす」ことを土台にしながら、「その上でプラスアルファを目指す」という形で理想を持てるようになりました。

この経験を振り返ると、私は高い理想を掲げ、その理想が実現できなかったことだけを見て自分を責めていたのだと気づきます。しかし、仕事という枠組みを少し離れて考えてみれば、理想に向けて努力した過程や、その時点で出せた結果については、自分で自分を評価してもよいのではないかと思うようになりました。

もちろん、自分に対して厳しい評価をすることは、成長を促す側面もあり、決して悪いものではありません。大切なのは、常に厳しくすることでも、甘くなることでもなく、自分の状態に応じて適切なバランスで飴と鞭を使い分けることだと思います。自分に優しい評価を与えることと、成長のために厳しく向き合うこと。その両方を意識することが、前に進み続けるためには欠かせないのではないでしょうか。

おわりに:評価に振り回されないための心の持ち方

評価されたいという思いは誰もが抱く自然な感情です。しかし、評価だけをモチベーションの基準にすると、心が不安定になります。他者の評価は参考にしつつ、自分で自分を認める習慣を持つことが、結果として評価に左右されない強い心につながります。
この記事が、あなたのモチベーション維持のヒントになれば幸いです

参考